12400系は12200系のマイナーチェンジ版として計画され、実際製造時は12200系の続番である、12257~となっていました。客室デザインなど次の30000系ビスタⅢ世を意識した設計変更のボリュームが大きく、竣工後に正式に12400系となりました。とはいっても12200系の面影は随所に残っており、扉、座席配置や床下機器および配置は12200系を踏襲しています。
大きく変わったのは後退角が大きくなり字幕が装備された正面、デッキとの仕切が全てつき、荷棚の意匠が変わった客室、型式変更と連続キセになったクーラー等です。3編成のみの製造で終わったのは、10100系ビスタⅡ世の代替が30000系ビスタⅢ世で本格的に行われたためです。
初回更新時に便所・洗面所窓が埋められて号車表示がLED式になり、昨年から2度目の更新を受け行先字幕もLED式に変更されている他は比較的原型のままです。12200系の更新メニューはこの12400系にレベルを揃えるようにされています。
さてモデルはこれもMIKIのキット組み立てです。以前であればこのようなマイナーな形式が製品化されるのは考えられなかったのですが、生産ロット数の加減からか高価なことを許容できれば、同社製のキットは非常に秀逸なプロフィールを持っています。原型と更新後の2種類が製品化されていますが、これは原型の姿です。
キットには例のごとく床下、台車は一切含まれていませんが、この形式に限っては12200系用のパーツがそっくりそのまま使えるので問題ありません。
12200系との正面後退角の違いがよくわかるカットです。オデコも丸みが大きくなっています。