改軌前の名古屋線や伊賀線、吉野線、養老線などの狭軌路線は、国鉄との連絡貨車輸送を行っていました。
牽引機はバラエティに富んでおり、いずれも個性の強い車輌たちでした。
このうち
デ51型2両は生涯吉野線から離れなかった車輌です。川崎造船製の特徴である側面の丸窓は、8角形の車体と相まって好ましいデザインです。後年デッキ部が改造されましたが、原型の良さを壊さない程度に留まっています。小さい車体に似合わず強力機で、150kWの主電動機は、近鉄電機の中では最大でした。
モデルは2両とも
夢屋製キットを組んだもので、きちんと2両の違い(点検扉の固定方法等)が再現されています。最終的に2両ともデッキが改造されましたが、キットは先に廃車になったデ52がデッキ改造後の形態になっています。
そこで敢えて下回りを交換して、デ51→デッキ改造後、デ52→デッキ原型にしました。
2個モーター、静音インサイドギア駆動ですが、実車に遜色のない強力機で、1両でKATO製20系寝台車を15両牽引するほどです。(笑)